2005年06月13日

設立趣意書

 現代社会は、国際レベルから地方レベルまで様々な場面において、絶対的
な正解や前例のないものも含め、様々な難しい政策課題をかかえています。
しかしながら、これまでの政策形成プロセスの中では、政策に対する客観的
な評価や分析が必ずしも十分に行なわれてきたとはいえません。したがって、
これらの困難な政策課題に対してより適切な政策判断を行なっていくため、
「政・官・民・学・マスコミ等」の様々な立場から、様々な方法で、多様な
政策研究成果が提供されることが、必要不可欠と考えられます。
 こうした中、近年、わが国においても経済・社会等の様々な課題が表面化
する中で、政策研究の重要性が注目されてきています。1990年代に入ると、
政策研究を専門とする学部や大学院の開設が相次いでいる他、営利・非営利
の民間研究機関においても政策研究が活発化してきています。(2002年度末
現在、政策系大学は40大学60学部以上に達している。)また、中央政府
や地方公共団体内部においても政策評価、事業評価への取り組みが開始され
つつあります。
 わが国社会において、活発化しつつある政策研究が現実の政策現場で活用
されていくためには、政策研究の質・量の両面における一層の発展が求めら
れます。そのためには、政策研究に対する「実務家」のニーズを「研究者」
に伝えたり、政策研究者同士あるいは「研究者」と「実務家」が自由な立場
で研究成果について議論するための“研究交流の場”、すなわち、問題意識
を共有する専門家のネットワークの形成が不可欠と考えられます。
 そこで、政策研究を行なう研究者の立場、政策研究成果を利用する実務家
の立場等、様々な形で政策研究に関わる人々が研究交流の場として、1999年
4月24日慶應義塾大学において設立大会を開催し、「政策分析ネットワーク」
を創設致しました。
 本会は、特定の提言やイデオロギーを主唱するのではなく、客観的な政策
分析、政策研究の発展とその普及を使命とします。但し、本会は従来の学会
とは異なり、既存分野における学術的発展を求めるというよりは、むしろ、
現実の政策の質的向上を図り、わが国および国際社会における政策形成と、
政策運営の発展に貢献することを目指します。
  

Posted by policynet at 11:10